TFT-LCDとは?
About TFT
TFTとは、Thin Film Transistorの略である。ガラス基板上に形成した薄膜トランジスタである。
液晶ディスプレイや有機ELディスプレイの画素制御に使用される。
TFTとは(定義)
TFTは各画素に配置された薄膜トランジスタである。
アクティブマトリクス方式の表示制御素子である。
仕組み
各画素にスイッチ素子としてトランジスタを配置する。画素ごとに電圧を保持する構造を持つ。
表示制御の流れは次の通り。
①ゲート信号が行単位で入力される
②トランジスタが導通状態になる
③データ線から画素電極へ電圧が供給される
④コンデンサに電荷が保持される
⑤次の書き込みまで電圧が維持される
この構造により高精細表示が可能になる。
構造
TFTはガラス基板上に形成される。主な構造は次の通り。
- ガラス基板
- 半導体層(アモルファスシリコンなど)
- ゲート電極
- ソース電極
- ドレイン電極
- 絶縁膜
- 薄膜プロセスにより形成される。
基本原理
TFTは電界効果トランジスタの一種である。ゲート電圧により電流の導通を制御する。
ゲート電圧が印加されると半導体層に導電チャネルが形成される。ソースとドレイン間に電流が流れる。
ゲート電圧を遮断すると電流は停止する。このON/OFF制御により画素電圧を保持する。
TFTの特徴
TFTは画素単位で表示を制御する技術である。主な特徴は次の通り。
・画素ごとにスイッチ素子を持つ
・高解像度表示が可能
・応答速度が比較的速い
・大型パネルに対応可能
・カラー表示に適する
・アクティブマトリクス方式の代表的技術である。
TFTのメリット
TFT方式は表示品質を向上させる。主な利点は次の通り。
-
高精細表示が可能
-
コントラストが高い
-
動画表示に適する
-
視認性が高い
-
大型ディスプレイに対応する
これらの特性により多くの表示装置に採用される。
TFTのデメリット
TFTは構造が複雑である。製造工程も多い。
主な課題は次の通り。
-
製造プロセスが複雑
-
製造コストが高い
-
回路設計が複雑
-
消費電力が増加する場合がある
-
欠陥画素が発生する可能性がある
パネル製造技術が品質に大きく影響する。
TFTの用途
TFTは多くの電子機器に使用されており、特に高精細表示が必要な装置で採用される。
産業機器
産業用装置では操作画面として使用される為、長期供給や耐環境性が要求されます。
- FA装置
- 計測機器
- 制御パネル
- 工作機械
- 検査装置
医療機器
医療機器では視認性が重要な為、画像表示の品質が重視されます。
- 医療用モニター
- 超音波診断装置
- 内視鏡システム
- 手術支援装置
民生機器
民生機器では広く普及しており、高解像度化が進んでいます。
- スマートフォン
- タブレット
- ノートPC
- 液晶モニター
- カーナビゲーション
TFT液晶とは
TFT液晶はTFTを用いた液晶ディスプレイである。
画素ごとにトランジスタを配置する構造を持つ。
従来の単純マトリクス方式と比較すると
表示性能が大きく向上する。
主な特徴は次の通り。
-
高解像度表示
-
高コントラスト
-
高速応答
-
動画表示に対応
現在の液晶ディスプレイはほぼすべてTFT方式である。
TFTの種類
TFTは使用する半導体材料により分類される。主な種類は次の通り。
a-Si TFT
アモルファスシリコンを使用するTFTである。
液晶ディスプレイで広く使用される。
特徴
-
製造コストが低い
-
大型パネルに適する
LTPS TFT
低温ポリシリコンを使用するTFTである。
特徴
-
電子移動度が高い
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高解像度パネルに適する
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小型ディスプレイに多い
Oxide TFT
酸化物半導体を使用するTFTである。
特徴
-
高い電子移動度
-
低消費電力
-
高解像度パネルに対応
高精細ディスプレイで採用が進んでいる。
関連技術
TFTは多くのディスプレイ技術の基盤となる。主な関連技術は次の通り。