IPS液晶とは?

About IPS-LCD

IPS液晶とは

IPS液晶は、電界を基板面内に印加し液晶分子を水平回転させて表示する方式である。

本来、液晶は視野角と呼ばれる見えずらい角度や方向が存在する。
その為、正面以外から見た際の視認性が落ちる。

その問題を改善し、正面以外からでも視認性が良いのがIPS方式の液晶である。
※画像:「上:IPS液晶」「下:TN液晶」

TFTの構造

TFT液晶-構造図

IPS液晶の基本構造は以下で構成される。

  • ガラス基板(上基板・下基板)
  • TFTアレイ(下基板)
  • 共通電極・画素電極(同一基板上)
  • 液晶層(厚さ3〜5µm)
  • 配向膜(ラビング処理あり)
  • 偏光板(上下2枚)
  • バックライトユニット

電極は櫛歯状に配置される。
電極間隔は約3〜10µmである。

IPS液晶の特徴

項目 内容
視野角 上下左右178°
コントラスト 約1000:1
応答速度 4〜14ms
色再現性 sRGB比約100%
電界方向 基板面内
分子動作 水平回転

    IPS液晶のメリット

    • 視野角依存性が小さい
    • 色変化が少ない
    • 階調表現が安定する
    • タッチ用途で表示変化が少ない
    • 大画面化に適する

    IPSのデメリット

    • 透過率が低い(TN比で約70〜80%)
    • 消費電力が高い(バックライト依存)
    • 応答速度がTNより遅い
    • 電極構造が複雑
    • 製造工程数が多い

    その他の方式との違い

    項目 IPS TN VA
    分子配向 水平 垂直ねじれ 垂直
    視野角 178° 140〜160° 160〜178°
    応答速度 高速(1〜5ms)
    コントラスト 中(1000:1) 低(600:1) 高(3000:1)
    色再現性
    電界方向 面内 垂直 垂直

    TNは電界が基板垂直方向に印加される。
    VAは分子が垂直から傾斜する。
    IPSは面内回転により視野角特性を改善する。

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