ディスプレイに関する用語集
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ディスプレイに関する用語集
電子ディスプレイ業界で用いられる、液晶や有機ELに関する専門用語をまとめております。
業務や勉強などに、お役立てください。
————– ア —————–
アクティブ・マトリクス方式(Active Matrix Driving)
LCDやOLEDなどの駆動方式の1つ。
ディスプレイ上の各画素にTFTなどのスイッチング素子を配置することで、選択した画素ごとに信号のオン、オフ制御を行う方式。
アスペクト比(Aspect Ratio)
アスペクト比とは、画面の縦:横の寸法比。
[4 : 3] [5 : 4] [16 : 9] [16 : 10]などがある。
異方性導電ゴム(Anisotropic Conductive Rubber/Zebra Rubber)
異方性導電ゴムとは、導電性シリコンゴムと絶縁性シリコンゴムとを細かなピッチで交互積層したもの。
LCDガラスに設けたITO端子とプリント基板端子を対向させた間に挟み込んで導通させる。「ゴムコネクター」「ゼブラゴム」とも呼ぶ。
————– イ —————–
インターフェース(Interface)
インターフェースとは、ディスプレイデバイスへの表示データ入力方式を指す。
各方式の解説はこちら➡
————– エ —————–
液晶(Liquid Crystal)
液晶とは、液体と固体の中間の状態にある物質。主に液晶ディスプレイと同じ意味で使用される。
自然状態では、分子がゆるやかな規則性をもって並んでいる。電圧をかけると分子の並び方が変わる性質がある。
液晶ディスプレイ(LCD/Liquid Crystal Display)
液晶ディスプレイ(LCD)とは、「液晶」に電圧をかけると、分子の並び方が変わる性質を利用した表示装置/ディスプレイのこと。
エッジライト/サイドライト (Edge Lighting/Side Lighting)
エッジライト/サイドライトとは、光源(LED)を画面端に配置し導光板で光を平面方向に広げるバックライト方式の1つ。
直下式と比べると、低電力・薄型化できるというメリットがあるが、デメリットとして導光板が必要で、軽量化できない点が挙げられる。
————– オ —————–
応答時間(Response Time)
応答速度とは、画素にオンまたはオフの駆動電圧が印加されたとき、透過率/反射率が所定の値に変化するまでの時間。
オン時とオフ時の合計時間で表す場合もある。
屋外視認性(Outdoor Visibility)
屋外でのディスプレイの見やすさ。
屋外などで強い光がディスプレイに当たると視認性が低下する。原因としては、ディスプレイの明るさが太陽光に負けているため。表面反射による影響もある。対策には高輝度化、低反射化または半透過型のディスプレイを選定することで解消する。
オプティカルボンディング(Optical Bonding)
オプティカルボンディングとは、ディスプレイにカバーやタッチパネルを貼り合せる際の技術。
ディスプレイ前面にカバーやタッチパネルを貼り付けすると空気層が生じる。
ガラス等と空気には屈折率の差があるため、強い光が表示部に照射された場合、各界面で光の乱反射が生じて視認性を低下させる。
ガラスと同等の屈折率を持った光学接着剤で空気層を充填するよう貼り合わせることで、反射光が低減し、視認性が向上する。
温度依存性(Temperature Dependence)
温度依存性とは、液晶分子が温度によって電圧による反応性が変化すること。
特に低温では応答速度が著しく遅くなり、コントラスト比が低下する特性がある。
————– カ —————–
解像度(Resolution)
解像度とは、ドットマトリクスを構成する総ドット(画素)数のこと。
行×列で表現する。VGA=640×480ドットと通称される。また、画素密度を表現するものとして、ppi(pixel per inch、1インチあたりの画素数)もある。
解像度をまとめたページはこちら
階調(Gray Scale)
階調とは、明るいところから暗いところまでの段階(グラデーション)のこと。
階調数が多い程、表現できる色数が多くなる。デジタル8bitの場合、8bit=256階調で構成し、RGB3色の組み合わせで256x256x256=16,777,216色を表示することができる。
階調反転(Gray Scale Inversion)
階調反転とは、白の多い画像が黒潰れして見える現象のこと。
液晶は視角依存性により、ある方向から見ると中間階調の白と黒が反転する現象が発生する為、この現象が起こる。
拡散板/拡散シート(Diffuser Sheet)
拡散版/拡散シートとは、光源を拡散させるためのシート。
主にバックライトなどで、光源からの光を均一にするために用いられる。
画素(Pixel / Dot)
画素とは、表示のための基本の単位。ドット/ピクセルとも呼ぶ。
カラー化には、RGB<Red・Green・Blue>の3つのサブピクセルで構成され、まとめて1ピクセルと言う。基本的には3色横並びで正方形を作る。
例外として、赤・緑・青・黄の4色、赤・緑・青・白の4色で正方形画素を構成するものもある。
————– キ —————–
輝度(Luminance)
輝度とは、光源の明るさを表す指標の1つ。
単位はカンデラ毎平方メートル(cd/cm2)で、数字が大きい程明るい。
略してカンデラと呼ぶことが多いが、正しくはカンデラ(cd)は光度の単位。cd/cm2はニト(nit)と呼ぶこともある。
キャラクタLCD/OLED(Character LCD/OLED)
文字や記号の表示を目的に使われるLCD/OLEDモジュール。
5×7のドットマトリクスで1文字(フォント)を構成し、16文字×2行などで文字列を表示させる。
フォントデータをROMに内蔵しており、文字コードと座標を指定すれば簡単に文字列表示が可能。ROMにないフォントも外字登録すれば表示可能。
一部のグラフィックタイプには、ROMに多言語フォント(日本語、中国語など)を内蔵しているものがあり、グラフィックタイプながら、漢字キャラクタタイプとして使用できるものがある。
当社HPグラフィック製品には中国語対応品などがある。
————– コ —————–
コントラスト比(Contrast Ratio)
コントラスト比とは、白色の輝度:黒色の輝度の対比。メリハリと同義。
明暗の差が大きい程、見やすい表示だと言える。
————– シ —————–
視角依存性(Viewing Angle Dependence)
視覚依存性とは、見る方向(角度)によって、明るさ、コントラスト、色の変化がある性質のこと。
視角方向(Viewing Direction)
視覚方向とは、コントラスト比が高くなる方向のこと。
一般的なTN/STN液晶は特性上、視角依存性非対称になるため、視角方向を時計に例えて3時/6時/9時/12時のいずれかに設定して製作する。
視角方向と逆の方向からは角度が大きくなるに従いコントラスト比が低くなり見えづらくなる。TFT液晶など階調表示させて使用する場合、視角方向ではコントラスト比は高いが階調反転を起こすため注意が必要。
視野角(Viewing Angle)
視野角とは、広義では正常に見える角度のことを指す。
液晶モジュールの仕様書では、コントラスト比が一定値以上ある角度(10:1以上ある角度など)と定義している。
中階調表示での角度や、階調反転する角度は記されていないことに注意が必要。
————– ス —————–
スタティック駆動(Static Driving)
スタティック駆動とは、全てのセグメント(画素)をそれぞれ個別に駆動する方式。
コモン信号1つと全セグメントの数だけ制御端子が必要。
セグメント数が多い表示には端子数が多くなるため不向きだが、コントラストと視野角特性は最も良い駆動方式である。
————– セ —————–
静電容量式(Capacitive)
静電容量式とは、タッチパネルの方式の1つ。
縦横に張り巡らされたセンサー(透明電極)の組み合わせで構成されたパネル。
センサーパネルの表面に指を近づけると、近づけた部分の電極に容量変化が生じる。この容量変化から位置を特定する。
メリットは耐久性・透過率が高いことだが、デメリットとして抵抗膜式と比べて価格が高いことが挙げられる。
近年では手袋でも反応するものも製品化されている。
セグメント方式(Segment Type)
任意の固定図形(セグメント)を表示させる方式。
主にデジタル時計やエアコンのリモコンなどに用いられている。
————– タ —————–
ダイナミック駆動(Dynamic Driving)
ダイナミック駆動とは、全てのセグメント(画素)を複数組に分け、それらを時間的に分割して駆動する方式。
時分割駆動=デューティー駆動とも呼ぶ。例えば全セグメント数36個を3分割駆動する場合は1/3デューティー駆動と呼び、3本のコモン信号と21本のセグメント信号を組み合わせて36個のセグメントの点灯を制御する。
デューティー比(分割数)は小さい程、液晶に電圧印可する時間が長くなるため、コントラストと視野角特性が良い。「1/1デューティー」=スタティック駆動である。
タッチパネル(Touch Panel)
タッチパネルとは、液晶などの画面上に配置させ、画面上の表示を押すことで機器を操作する入力装置。
現在は抵抗膜方式・静電容量方式が一般的。他にも赤外線方式・表面弾性波方式などがある。
————– チ —————–
直下式/ダイレクト式 (Direct Lighting)
直下式/ダイレクト式とは、バックライトの設置法の1つで、光源(LED)をパネルの後ろに均一に配置する方法。
明るさを調節しやすいというメリットがある。デメリットとして消費電力が多い・薄型化出来ないなどが挙げられる。
————– テ —————–
抵抗膜式(Resistive)
抵抗膜式とは、タッチパネルの方式の1つ。
触れた時に上の電極と下の電極が触れることで電圧が生じる。その点を検出する最も単純な方式。
メリット:単純な仕組みのため、安価・搭載が容易なこと。
デメリット:静電容量式と比べると透過率が悪い・耐久性が低いなどが挙げられる。
ディスプレイ寿命(Display Life Time)
ディスプレイ寿命とは、LCDそのものには寿命はないが、バックライトLEDには寿命を定義している。
概ね初期の輝度値の半減期として定義することが多い。OLEDについても同様に初期の輝度値の半減期で定義している。
ただし、いずれの場合も常温での連続点灯を条件としているため、使用条件によって短くなることがある。
————– ト —————–
透過型ディスプレイ(Transparent Display)
透過型ディスプレイとは、従来のディスプレイとは異なり、後方が透けて見えるタイプのディスプレイ。
バックライトを取り外した液晶に特殊なフィルターを付ける方法と無機/有機ELのものがある。
導光板(Light Guide/Light Pipe)
導光板とは、端面(エッジ)から光を入れると面上に光を均一に射出する機能を持つよう、加工を施された透明樹脂板のこと。
アクリル、ポリカーボネートなどで成型される。
————– ネ —————–
ネガ表示(Negative Display)
ネガ表示とは、背景が黒(青)に白文字で表示させた状態。ポジ表示はその逆。
電圧を印可させた画素(文字)が白、印可していない画素が黒となる様に作られたものをネガタイプ(ノーマリーブラック)という。
————– ハ —————–
バイアス電圧(Bias Voltage)
バイアス電圧とは、ダイナミック駆動において視認性を向上させるために、点灯している画素以外の非点灯画素に対し、点灯に必要な電圧の何分の一かを均一に印可させる電圧。
バックライト(Back light)
バックライトとは、液晶の後ろ側から明るくするための光源。
以前はCCFL(冷陰極管)を使用していたが、現在ではほとんどLEDが用いられている。
パッシブ方式(Passive driving)
パッシブ方式とは、LCDやOLEDなどの駆動方式の1つで、主にモノクロ液晶に用いられる方式。
TFTで用いられるスイッチング素子は使わず、電極間に印可する電圧で液晶またはELを反応させ、画素のオン、オフ制御をする方式。
————– ヒ —————–
表示色数(Color Number)
表示色数とは、搭載ドライバのD/A変換ビット数で決まる表示可能な色数。
デジタルRGB 8bit入力の場合はRGB各8bit=256階調なので、256x256x256=16,777,216色(1,677万色)、デジタルRGB 6bit入力の場合、64x64x64=262,144色(26万色)となる。
ヒートシール(Heat Seal Cable)
ヒートシールとは、ポリエステルフィルム基材を使用し、カーボンで導電配線を印刷形成した配線材のこと。
端部はガラスやプリント基板に対して容易に熱溶着で電気的接続が行える様加工が可能。
製作にあたっては基本的に初期費用が必要。
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フィールドシーケンシャルLCD(Field Sequential Color LCD, FSC-LCD)
フィールドシーケンシャルとは、画素ごとに色の異なるフルカラー表示が行える方式のLCD。
スタティック駆動で高速応答の「セグメント方式LCD」と「RGBバックライト」を用い、各々のLCD画素を選択している時間を3分割して、RGB各色の明るさを順次高速で制御することで表示を行っている。デューティー駆動には向かないため、グラフィックタイプには適用が難しい。
フレーム周波数 (Frame Frequency)
フレーム周波数とは、1秒間あたりの画面書き換え回数のこと。
ドットマトリクス型では垂直走査周波数の意で、フレームレート/リフレッシュレートとも呼ぶ。
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偏光板/偏光フィルター (Polarizer)
偏光板/偏光フィルターとは、特定方向に偏光、又は偏波した光だけに限って通過させるフィルム。
液晶ではこの偏光と液晶分子の旋光性を利用して光のシャッターを作り、表示させている。表面にざらつき処理を加えたアンチグレア(AG)と処理を加えないグレアタイプが主流。
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ポジ表示(Positive Display)
ポジ表示とは、背景が白に黒(青)文字で表示させた状態。ネガ表示はその逆。
電圧を印可させた画素(文字)が黒、印可していない画素が白となる様に作られたものをポジタイプ(ノーマリーホワイト)という。
————– ユ —————–
有機EL
有機ELとは、有機エレクトロ ルミネッセンスの略称。
有機物に電気を流すことで発光する現象やそれを利用した製品と事を指す。
この原理を利用したディスプレイ製品を、OLEDと呼ぶ。また発光ポリマーもこれに該当する。
COB(Chip On Board)
COB(シーオービー)とは、ドライバICをプリント基板に実装し、異方性導電ゴムでガラス端子に接続する方式。
COG(Chip On Glass)
COG(シーオージー)とは、ドライバICをガラス上に実装する方式。
COF(Chip on Film or Chip on Flexible)
COF(シーオーエフ/コフ)とは、フィルム状の配線回路基板の上にドライバICを実装する方式。
EPD(Electric Paper Display)
EPD(電子ディスプレイ)とは、紙のような視認性を持ち、電気的に内容が書き換え可能なディスプレイ。
背景の白さ、反射率とコントラストが高く、書き換え時間も比較的早い電気泳動方式が最も普及している。
表示更新時のみ電力を必要とするが、表示を固定している間は電力がいらない。
FSTN
Film STNとは、STN方式から派生した駆動方式。STNに光学補償フィルムを追加し、着色を緩和させたもの。
派生したDFSTNは、光学補償フィルムを2枚追加し、FSTNをさらに改良したもの。
FFC(Flexible Flat Cable)
FFC(エフエフシー)とは、フレキシブルフラットケーブルの略で、銅箔等の導体を等間隔に複数本並べて上下を絶縁体で被覆したリボン状の配線材のこと。
絶縁体は主にポリエステルフィルムが使用され、製作にあたり基本的に初期費用が不要。
FPC(Flexible Printed Circuit)
FPC(エフピーシー)とは、フレキシブルプリント基板、フレキとも呼ばれる。
絶縁性を持った薄く柔らかいベースフィルム(ポリイミド等)に銅箔等を貼り合わせた基材に配線回路を形成した基板。
配線が自在に設計でき、耐熱性のあるベースフィルムで構成するため電子回路部品の実装も可能。製作にあたっては基本的に初期費用が必要。
ITO(Indium Tin Oxide)
ITO(アイティーオー)とは、酸化インジウムスズのこと。導電性と透明性を持つ材料である。
液晶やOLEDでは、薄膜を構成することで透明電極、透明配線として用いられる。
IPS(In Plane Switching)
IPS(アイピーエス)とは、液晶分子を基板と平行な面内(in-plane)で回転させるLCDの駆動方式の一つ。
メリット:視野角が広く、輝度変化・色変化が少ない。
デメリット:コントラスト比・輝度・応答速度を高くするのが難しい。
LCDコントローラ(LCD Controller)
LCDコントローラとは、フレームバッファ(表示メモリ)を有し、CPUデータバスより受け取った表示データを設定された解像度に合わせて、同期信号とともに出力する機能を持つデバイス。
LVDSやパラレルRGBインターフェースのディスプレイモジュールは一般的にCPUから直接接続できないため、このデバイスが必要。小型のディスプレイモジュールにはコントローラ内蔵のワンチップドライバICを搭載し、CPUから直接接続できるものが多い。CPUにもコントローラ機能を内蔵したものが販売されている。
LCDドライバ(LCD Driver)
LCDドライバとは、入力されたデジタルデータをD/A変換してアナログ電圧を生成し、液晶/有機EL素子に交流駆動信号として印可する機能をもつデバイス、及びTFT素子をスイッチングさせるデバイス。
また、ディスプレイモジュールには入力された同期信号を処理してドライバに出力するタイミングコントローラ(T-CON)を内蔵している。コントローラ、T-CON、ドライバは各々役割が異なるが、ワンチップ化されていたり、分離されていたりするため呼称は複雑である。
LCDモジュール(LCD Module)
LCDモジュールとは、「液晶パネル」「ドライバIC」「制御回路」「バックライト」を組み合わせた電子デバイス。
画像やテキストを表示可能。液晶パネルが画像を形成し、ドライバICと制御回路が表示の制御を行い、バックライトが表示を見やくなる。
(バックライトのないタイプも存在する。)
OLED(Organic Light-Emitting Diode)
OLED(オーレッド)とは、有機ELを利用したディスプレイ製品のこと。
液晶と違う点は、
・黒の表現の差から、コントラスト比が良いため色鮮やかに見える。
・バックライトがないため、低電力・軽量
・視覚依存性がなく、全方位から見やすい
・温度依存性がなく、応答速度が早い
O-film(Omniwide Film)
O-film(オーフィルム)とは、台湾企業の『奇美視像(Chimei Visual Techinology)』が開発した階調反転改善フィルム。
TN液晶の欠点である視角による階調反転を大幅に改善させることができる。
偏光板と一体化した状態で購入し、通常のTN液晶に貼り付けて使用する。
STN (Super Twisted Nematic)
STN(エスティーエヌ)とは、超ねじれネマティック型(Super Twisted Nematic)と呼ばれる液晶の駆動方式の一つ。
液晶分子の配向を180~260度ねじれるように配列させることで、TN型よりも「高コントラスト」「広視野角」を実現させた方式。
以下のモードがある。
・黄緑(Yellow Green, YG):黄緑の背景に黒文字。
・青色(Blue):青色の背景に白文字。
・グレー(Gray):YGモードに紫色フィルターを追加し、グレーの背景に濃紫文字。
また、更に着色を改善させたFSTN/DFSTNもある。
TN(Twisted Nematic)
TN(ティーエヌ)とは、ねじれネマティック型とも呼ばれる液晶の駆動方式の一つ。
初期に量産が始まったタイプで、液晶の中で最も安価に作ることができる方式。
この方式では、電圧が無印加の状態でネマティック液晶と呼ばれる液晶分子の配向を90度ねじれるように配列している。
TFT(Thin-Film-Transistor)
TFT(ティーエフティー)とは、カラー液晶と同義。
薄膜トランジスタをスイッチング素子として使用する表示素子であり、液晶ディスプレイや薄型テレビに幅広く使用される。
VA (Vertical Alignment)
VA(ブイエー)とは、液晶分子を基板と垂直方向に配列させ、電圧の変化で水平方向に回転させる駆動方式の一つ。
純粋な黒を表現できるため、非常に高コントラストである。
TN方式よりも視野角は大幅に広いが、TNと同様に視角依存性を持つ弱点がある。
1つの画素内を分割して、液晶分子配列に複数の状態を持たせたマルチドメインVA(Multi-Domain-VA = MVA)方式で視角依存性を補なっている。